Do As Infinity New Album『ALIVE』澤野弘之 LINER NOTES
01. ~ prologue ~
「~ prologue ~」に関しては、2曲目が「Alive」ということが前提にあったので、KEYやテンポ感を「Alive」に上手く繋がるように作りました。アンビエント的なデジタルなサウンド感も入れたかったので、その辺りも意識して制作しています。02. Alive
「Alive」はDo As Infinityの2人と制作をするきっかけの楽曲になりました。アップテンポというイメージを頂いていたので、そこから自分なりにバンドサウンドを中心に作りました。制作1曲目ということで、スタート・始まり、というところを意識しています。MVの世界観が楽曲とマッチしていて個人的に気に入っています。03. GET OVER IT
3枚のシングルを出したあとの、「アルバム曲」ということで制作した楽曲です。「ライブをやる上でアップテンポでギターリフの入った楽曲が欲しい」というオーダーもあったので、ギターリフが何回も繰り返されるようなサウンドで、大渡さんのギターをフィーチャーするような楽曲を作りました。「Alive」がバンドサウンドで作っていたので違いを出すために、アップテンポではありますがデジタル要素も強めに取り入れています。04. 火の鳥
「火の鳥」はアルバムの中でも、僕自身がDo As Infinityに対して「こういう楽曲を歌って欲しい」というイメージで作った楽曲です。 また、アルバムトータルのバランスも組んだ上でテンポ感だったりサウンドを作っていますので、アレンジに関しては他の楽曲との兼ね合いを意識して制作しました。 メロディーに関しては、僕が20歳ぐらいの時に作ったストックのメロディーがハマるのではないかと思い、そのストックを新規アレンジにしました。05.To Know You
「TOKYO ART CITY by NAKED」と映像コラボレーションをすると聞いていたのもありますし、伴さんからのオーダーとしても「デジタルサウンドが強く出た楽曲」というイメージを聞いていたので、そのオーダーも含めた上で、都会や現代の雰囲気をメロディーだったりアレンジの音色で伝えられたら、と思いながら制作しました。06. Iron Hornet
シングル「Alive」のカップリング曲ということもあり、「Alive」は爽やかなアップテンポというイメージがあったので、カップリングはミドルでダークなイメージを意識して作りました。割と自分自身がミディアムロックが好きなので、この楽曲に関してはスっと作れたという印象があります。07. Silver Moon
もう1曲のバラード曲の「唯一の真実」が小編成のバラードなので、この楽曲はせっかくならバンドが入って、かつシンセの音なども幻想的に広がった中での伴さんの歌声だったり、大渡さんのギターが作れたら、と思って制作したバラード曲です。「化身の獣」のカップリング曲だったので、テレビアニメ「十二大戦」の劇中でも流れてもいいような世界観も意識して作りました。08. 化身の獣
Do As Infinityと一緒に制作した中では一番アップテンポの楽曲です。「十二大戦」のタイアップの話も聞いていたので、アニメのエンディングではあるのですが、ダークだけど勢いがあって、前に突き進んでいくイメージをアレンジ含めメロディーのところでも出せたら、と思って作りました。 普段からボイスレコーダーなどでメロディーを書き溜めたりしているのですが、バラード曲としてストックしていた曲を倍のテンポにしたらかっこよくなるのではないかと思いアレンジしていったものが「化身の獣」になりました。09. 唯一の真実
「唯一の真実」は、ピアノ・歌・ギターの3人で演奏している絵が見えるようなシンプルな楽曲にしたいというオーダーがあったので、そこを手掛かりに作りました。シンプルな編成な分、自分なりにメロディーは強いものを作るように意識しました。3人だけではなく、ピアノとギターのサウンドの下にベースがあるほうがアクセントになると思い、ウッドベースをいれました。小編成の中にウッドベースをいれるのは、これまで制作してきた歌ものではおそらく初めてになると思いますので、僕自身良い機会になりました。10. ~ epilogue ~
「~ prologue ~」は割とシンセサウンドで、デモの時からサウンドを作り込んでいたので、「~ epilogue ~」はその場のミュージシャンの発想から出てくる音で構成したいと思い、全て生で作りました。気付く方がいるかわかりませんが、「Silver Moon」の譜面を見た上で録音しています。ただ、同じような曲にはならないようミュージシャンの力を借りたり、大渡さんのギターのフレーズが入ったことで、同じコード進行でも全くの別楽曲になって、かつ終わりにふさわしい構成になったのではないかと思います。PROFILE
澤野弘之 (Hiroyuki Sawano)
1980 年生まれ / 東京都出身 ドラマ・アニメ・映画などの劇伴作家・音楽プロデューサー。ロックやクラシックを融合させた壮大な楽曲が多く、歌入りの劇伴やアーティストへの 楽曲提供
・編曲なども精力的に活動している。
2006 年、CX 系ドラマ【医龍 Team Medical Dragon】のサウンドトラックが話題となる。
2009 年 7 月 15 日、初オリジナルアルバム『musica』を発売。2014 年春よりボーカル楽曲に
重点を置く新プロジェクト SawanoHiroyuki[nZk] が始動。
近年では TV アニメ「進撃の巨人」や、TV ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」の音楽を手がけ、 多岐に渡り絶大な支持を得ている。
【主な作品】
・ドラマ【医龍 Team Medical Dragon】【CRISIS 公安機動捜査隊特捜班】 【トライアングル】
【東京タワー オカンとボクと、時々、オトン】【魔王】 【タイヨウのうた】【貧乏男子ボンビーメン】
【マイガール】【マークスの山】【プリズナー】etc.
・アニメ【進撃の巨人】【機動戦士ガンダム UC】【キルラキル】【ギルティクラウン】【青の祓魔師】
【アルドノア・ゼロ】 【七つの大罪】【戦国 BASARA】【機神大戦ギガンティック・フォーミュラ】etc.
・映画 【プラチナデータ】【自虐の詩】【陰日向に咲く】etc.
・その他【機動戦士ガンダム UC】episode6&7 主題歌 “RE:I AM” “StarRingChild” 作詞作曲プロデュース、
【任天堂 Wii U『XenobladeX』】音楽、【NHK スペシャル『ミラクルボディー』】Op&Ed テーマ曲 ,BGM 数曲、
【NHK『サンデースポーツ』】Op&Ed テーマ曲 ,BGM 数曲、【NHK『サイエンス ZERO』】Op&Ed テーマ曲、
【フジテレビ『フィギュアスケート 2010-2011』】“ボレロ ~ Passion on Ice” 編曲