待つこと実に4年と7ヶ月、再始動したDo Asのニューアルバムがいよいよ発売となります。9月13日に開催された先行試聴会で、一足早く聴かせていただいたのですが、「古くて新しい」というのが第一印象です。私のような路上時代からのファンも、解散前後のファンの皆さんも、このアルバムをお聴きになったら、懐かしさと新鮮さとの両方を感じていただけるでしょう。
アルバムタイトルの「ETERNAL FLAME」は、今年の初めに既に決まっていて、「自分たちに残っている焔とはいったい何なのだろう」ということをコンセプトとしているそうです。余談ですが、タイトルの「しりとり」が継続されており、次回のタイトルも「E」から始まることになってしまいますが、当時スタッフの誰一人としてそのことに気づかなかったと、制作・統括の原田さんが笑っておられました。
まだ記憶に新しいツアーやa-nation ‘09でサポートしてくれた、元カレイドスコープの石田匠さんの楽曲が2曲、他の作家陣から5曲、そして、先のmaxi single「∞1」に収録された楽曲から2曲と、バライェティー豊かな構成となっています。
中でも注目したいのは、楽曲一般公募「Do! Creative!!」から選ばれた楽曲たちです。いずれも、今までに発表された86曲に無く、しかも今の音楽シーンに無い、Do Asらしいものを創ろうという気持ちが込められています。そこに亀田誠治さんのアレンジが加わったのですから、これはもう最強といっても良いのではないでしょうか。
次に注目するのはタイトル曲「ETERNAL FLAME」です。英国のプログレッシブ・ロックを髣髴とさせる7分にも及ぶ大作であり、この曲がライブで再現できたら、最高に格好いいと思います。原田さんによれば、Ryoさんのギターがまだまだ追いつけていないとのことですが、意地でも武道館には間に合わせてくるはずです。
そして、他のロックバンドでは珍しい家族を唄う曲たち。これまでもDo Asは
「遠雷」や「ブランコ」のように、色々な家族のあり方を唄にしてきましたが、今回もそういう系列の楽曲が2曲収録されています。
Vanちゃんについてひとこと。英語の発音が「summer days」と比べて格段に良くなっています。私事で恐縮ですが、毎日仕事で英語を駆使しておりますので、私の耳に間違いはないはずです。また、英語の発音もさることながら、路上時代に比べてVanちゃんの歌唱力が大幅にアップしています。今回試聴させていただき、その説得力の強さに感動しました。原田さんによれば、ソロで活動したことで、自分に責任を持つことの大切さをVanちゃんが学んだのではないでしょうかとのことですが、きっと私たちに見えないところで、とてつもない努力を積み重ねて来られたのでしょう。頭が下がります。
最後になりますが、初回版のCDのみに収録されるBonus Track 「Tangerine Dream〜10th Anniversary〜」ですが、VanちゃんとRyoさんが「一」に戻りたいということで収録し直したそうです。当然ですが、このBonus Trackは今回の試聴会で披露されませんでしたので、亀田誠治さんが、どんなアレンジをされたのか、今から気になって仕方ありません。
以上、大変長くなってしまいましたが、「ETERNAL FLAME」をぜひ聴いてみてください。新生Do Asの、新たなる無限の可能性に、わくわくさせられること間違いなしです。Do As最高! |